売りたい

広い土地はどのようにすれば売れるのか?

相続で広い土地を引き継いだけど、使い道がなくて売りたい。古い建物が立っている広い土地を処分したいけど、売れるか不安で放置している。そんな時は開発現場や事業用物件が得意な不動産業者に依頼をするのが近道です。広い土地はどのようにすれば売れるのでしょうか。

分割して売る

開発現場における土地の区画形質の変更とは
広い土地を購入しやすい大きさにして販売するという方法があります。ここで前提となるのは、自分が広い土地の一部分に住んでいて、使わない部分を一区画切り取って販売すること。不動産売買の事業のように複数の区画を売りに出してはいけません。
ちなみに土地の分割を登記上の用語では分筆と言います。

分割して売るメリット

200坪の土地を売るのは大変かもしれませんが、100坪の土地であれば広い家を建てたい場合やマンション用地、事業所用地として購入される可能性が広がるかもしれません。分割することで売りやすくなります。
分割をすることで土地の価値が上がる場合もあります。どのような区画にして売り出すかは不動産会社とよく相談しましょう。

分割して売るデメリット

土地の分割を登記用語では分筆と呼びますが、分筆した土地を好き勝手に個人が売っていいということではありません。複数の土地を分割して売り出すのは事業性があると判断され、宅地建物取引業の免許が必要となります。免許がない個人が、広い土地を購入されやすい一個建て用の土地に複数分割するのは違法です。細切れにして売り払えるわけではないので、非常に広い土地の場合は2つに分割してもたいして状況が変わらないかもしれません。
また、登記の手続きで分筆をするにあたっては、境界線の決定や測量などを行うため土地家屋調査士に依頼をしなければなりません。完全にゼロから分筆を始める場合、費用は100万円程度までかかることがあります。期間も半年から1年程度見ておいた方がいいでしょう。
さらに、分筆をするにあたって自分の好きなように土地の区画を決めるのはご法度です。建物を建設するにあたり法律で定められた決まり事がありますので、分筆した土地の場所や形状を誤ると、価格が大きく下がったり建築物を建てられなくなってしまいます。
全く道がない広い土地を分筆する場合、宅地を形成するために道路を敷設する必要があります。行政も絡んだ大規模な造成計画に発展すると考えた方がいいでしょう。
このように素人が自力でやるのが非常に難しいのが土地の分割、分筆です。検討段階で不動産会社や土地家屋測量士、また行政など専門家に相談しましょう。

そのまま売る

開発現場に必要な開発許可申請とは
「これまで広い土地のまま売却できなかったので、そのまま売るのは難しいのでは」と考えている方も多いと思います。ここで改めて、もし土地がそのまま売れればどのようなメリット・デメリットがあるのか考えてみましょう。

そのまま売るメリット

土地がそのまま売れてしまえば、売主の労力負担は非常に小さいです。法的な手続きも最低限で済みますし、基本的には不動産会社に任せておけばいいということになります。 仲介不動産会社にこれまで頼んでいて売却できていないケースでは、事業用不動産や開発現場を多く手掛けている不動産会社をリサーチして相談してみるといいでしょう。大規模な土地を売却するルートやノウハウを持っている可能性が高いですし、場合によっては自社で土地を買い上げてくれる可能性があります。 不動産会社自体にせよ、他の買い手にせよ、丸ごと土地を買い上げてもらえれば、煩わしい手続きや計画策定などをせずに済みます。なんとかして信頼できる不動産会社を探すのが近道と言えるかもしれません。

そのまま売るデメリット

広い土地をそのまま売るデメリットは、相場の坪単価よりも安く買われる可能性が高いこととなかなか売れづらいことです。そのため自力で分筆したいという方もいらっしゃるかもしれませんが、発生する経費と労力と時間を考えて慎重に考えましょう。

入札する

申請が許可されるまでの流れ
広い土地を売るのが難しいのは買主を見つけるのが難しいからです。通常土地の売却は不動産会社が営業活動をすることで売却に結びつけますが、それだけだとなかなか決まりません。そこで、より広く買主を募集し売却に直結させるために入札という方法があります。

入札のメリット

入札には様々な方式がありますが、共通しているのは買主は企業や自治体など資本基盤がしっかりしている法人が入札に参加することです。売主としては安心できる取引相手と言えます。
また、入札を行うにあたり売主は仲介不動産会社に入札の仲介を依頼します。つまり仲介不動産会社に実質全て任せることができるのもメリットです。仲介不動産会社としては広い土地の入札の場合、仲介手数料だけでも大きいな収入となります。
さらに、入札の場合はキャンセルなく落札時点で売却がほぼ確定すること、同時に複数の買主を検討できることもメリットです。魅力的な土地の場合は想定以上の価格で売却できることもあります。

入札のデメリット

入札形式のデメリットは、仲介不動産会社を選定する労力がまず挙げられます。ノウハウがない不動産会社を選んでしまうと、入札を行ったのに全く買い手が集まらない、競争率が低いため想定よりもかなり安値になってしまったなどのリスクがあります。
また、現在では個人でもインターネットオークションで土地の売買をできるようになりましたが、入札の売出価格の設定や土地調査など大規模な土地になればなるほど素人では難しくなります。入札を実施するまでの準備を入念に行う必要があります。

広い土地を売る際の不動産会社の選び方

開発現場なら専門の不動産会社に相談
広い土地を売る際には不動産会社の選び方がとても重要です。
・広い土地を売った経験があるか
・法人(企業や自治体、行政など)との取引実績が豊富か
・入札仲介業務が可能か
・開発現場を手掛けているか
この辺りを満たしているかどうかで選ぶのが良いでしょう。

特に開発現場を手掛けている不動産会社であれば、自社で広い土地を買い上げてくれる可能性が非常に高いです。これまでの経験でしっかりした査定のロジックがあるはずなので、まずは開発現場を手掛けている不動産会社を探してみましょう。
健ハウジングは開発現場を多く手掛けており、広い土地の査定も実績豊富です。是非一度お問い合わせください。

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