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リノベーション済み住宅とセルフリノベーション。それぞれのメリット・デメリット

リノベーション住宅を手に入れる方法として、業者側が施工を済ませているリノベーション済み住宅を購入することと自力で工事をするセルフリノベーションがあります。「自分らしい住宅を作るのであればセルフリノベーションだけど、リノベーション済み住宅の方が手がかからなくて済みそう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。今回はリノベーション済み住宅、セルフリノベーション、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

リノベーション済み物件を購入するメリット

リノベーション済み物件を購入するメリット
リノベーション済み物件の購入にはどのようなメリットがあるのでしょうか。やはりプロによる工事が完了しているというところに大きなメリットがあります。

最新の設備が入っている

リノベーションは、単に修理や改装をするリフォームと違い、設備を新しく入れ替え進化させるというニュアンスがあります。だから、住宅の基本的なつくり自体は中古であっても、外見や設備は新築同様というのがリノベーション済み物件の魅力です。

新築より安く済む

リノベーション済み物件は新築のような内容でありながら、新築より購入金額が安く済むことが多いです。ただし、エリアやリノベーションの内容によっては新築と大差ない金額になっていることがあります。新築同様と言っても中古住宅ではあるので、価格によっては慎重に検討しましょう。

実物を見て購入できる

リノベーション済み物件は既に工事が完了した状態で売りに出ているので、不確定要素がありません。じっくり内見を行ってから安心して購入できます。

すぐ住み始められる

リノベーション済み物件にはすぐに住み始められます。この点も基本的には新築の建売と同じなので、転居による住宅購入を考えている人の選択肢になりやすいです。

購入後に不具合があった場合、保証が受けられる

リノベーション済み物件を購入後に不具合があった場合、売主である会社から保証を受けることができます。宅建業法によると、保証期間は2年以上買取再販業者が売主の場合は保証期間は2年以上と定められているため、この期間は買い主側が費用の負担等なく売主の過失による部分の改修を依頼できます。

注意点としては、この保証が受けられるのは法人の買取再販業者から購入した場合のみであるということ。売主が個人の場合はこの保証は3ヶ月しか受けられません。だから、リノベーション済み住宅を購入する場合は法人の買取再販業者を選んで検討するのが無難です。

セルフリノベーションするメリット

セルフリノベーションするメリット
次にセルフリノベーションをする場合のメリットを見ていきます。やはり自力でできるというところでさまざまな面で自由度が高いのが魅力です。

非常に工事費用が安い

セルフリノベーションはまず人件費がかかりません。さらに使う材料も自分が直接仕入れるため、中間マージン等もかからず、工事にかかる原価が非常に安くなります。材料や入れる設備は自分で選べるため、安くしようと思えばいくらでも安くすることが可能です。

自分の思い描いた家にできる

全てを自分の手で行うため、自分の思い描いた家を実現できます。建築基準法で認められる範囲内で自由な間取りを実現できますし、デザインや設備なども自由です。業者に頼んだのでは絶対に叶えられない家を実現できるのはセルフリノベーションの最大のメリットでしょう。

リノベーション済み物件を購入するデメリット

リノベーション済み物件を購入するデメリット
リノベーション済み物件を購入するデメリットはあるのでしょうか。やはり自分の手でやれないことによる自由度の低さがあります。

100%自分の思い描いている通りにはならない

既にリノベーションが済んでいる住宅を購入するので、100%自分の思い描いている通りにはなりません。できるだけ理想に近いものを見つけるためにリノベーション済み住宅をいくつも見て回ることになります。探すのに疲れてしまい妥協してしまう人もいるかもしれません。

工事の内容が見れない

専門業者による工事がされているとはいえ、リノベーション済み住宅は中古住宅です。安心して住める住宅になっているのか、配管等見えない部分はしっかり施工されているのかが気になる人は多いと思いますが、施工が完了している住宅は過程が分かりませんし見えない部分が多いです。

セルフリノベーションするデメリット

セルフリノベーションするデメリット
セルフリノベーションするデメリットは素人によるDIYは負担が非常に大きいことです。覚悟を決めてやらないと途中で挫折したり、こんなはずではとなりかねません。

多大な時間や費用がかかる

セルフリノベーションを行う場合、基本的には一人か家族で行うため、休日や仕事後に行うことになります。業者に頼めば1ヶ月程度で終わるものが1年程度かかることも珍しくありません。さらに費用は簡単なリノベーションであれば50万円程度で済むこともありますが、大規模なフルリノベーションの場合、700万円程度まで達することもあります。それでもリノベーション済み住宅や新築を購入するよりは安いかもしれませんが、住宅を購入する決め手になる要素は価格だけでなく安全性などさまざまな要素があるはずです。慎重な検討をお勧めします。

多大な労力がかかる

また、素人がDIYでセルフリノベーションをするためには、まず方法を学習することが必要ですし基本的には動画で見たもの等を見よう見まねで進めることになります。当然時間がかかりますし失敗もあるでしょう。購入した資材等が無駄になることもあるはずです。よほどDIYが好きでない限り、長期にわたって続けるのは難しいでしょう。

電気、水道、ガスなどは結局専門業者に頼む必要がある

また、建物はなんとか自分でDIYしたとしても、最終的な生活インフラは電気工事士等の資格がないと施工できない部分があります。電気、水道、ガスなどは結局専門業者に依頼しなければなりませんので、その部分は費用が発生します。別々に依頼をしなければならない手間もあります。

住めるまでに時間がかかる

このような工事を進めるのにかかる期間は完全な素人で1年程度、セルフリノベーションに慣れている方でも数ヶ月はかかります。今すぐに引っ越したいというニーズには応えられませんし、引っ越した中古住宅を一部セルフリノベーションをするといっても、意外に工事を自宅の一角でおこなっているのはストレスが溜まるものです。

居住開始後不具合が見つかっても全て自費で対応しなければならない

また、リノベーション済み住宅であれば売主の再販業者が不具合があった場合に保証してくれますが、セルフリノベーションでは全部自分の責任ですので労力と費用をかけて修理をしなければなりません。年がら年中何処かを修理しているということもあり得ます。

リノベーション済み物件を購入するのとセルフリノベーションどちらがおすすめ?

リノベーション済み物件を購入するのとセルフリノベーションどちらがおすすめ?
結論としてはDIYが生粋の趣味で生きがいと言えるレベルの人以外は、リノベーション済み住宅を購入することをおすすめします。セルフリノベーションは確かに夢がありますが、完成までの道のりがあまりに険しく、その過程自体をやりたいという人は別として、単に理想の住宅を求める人には向いていません。費用面でも計算ができないことが多いので、リノベーション済み住宅を辛抱強く探す方が結果的に楽だし予算内だったという可能性が高いです。

健ハウジング健ハウジングでは自社で施工したリノベーション済み住宅を多く販売しています。是非お気軽に内覧のお問い合わせいただければと思います。

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