戸建て物件を現地見学する際のチェックリスト
具体的に現地見学先でどのような点を注意してチェックすればいいのかご紹介します。ぱっと見の印象だけでなく実際に物件内で過ごす前提で観察しましょう。
新築の場合モデルルームのように家具やインテリア装飾がされていて過ごしやすく見えるケースもあります。しかし、あくまで印象を良くするための展示なので、自分が入居後に過ごしやすい配置にできるかは別問題です。
建物の向きと眺望、日当たり
建物の向きによっては周囲から部屋の中が見えやすくなることがあります。また一見日当たりがよく感じても、建物の構造によっては実は影になる時間が長く、南向きのメリットをあまり生かせないこともあります。
正確に把握するためには、時間帯を変え天気が良い日悪い日に複数回内見することが必要です。
風通し
風通しが悪いと空気の入れ替えがうまくいかず、風邪やインフルエンザなどのリスクが高まります。空気の入り口と出口を作れる窓やドアの構造になっているかチェックしましょう。
部屋の広さ、形
家族構成や部屋の用途などを踏まえて、各部屋でどのように過ごすかをしっかりイメージしましょう。テレワークの普及で自宅で仕事をする人が増えていますので、PCなどをつなげる電源がどこについているかもワークスペースを作る上で重要な要素です。
各部屋の配置と動線
家事をする上では適切な動線かどうかで負担が大きく変わります。洗面所から干し場にすぐ行ける構造か、キッチンからリビングが見渡せるか、リビングから各部屋からに簡単に行けるかなど。また、お子様のいる家庭では家の中で目が届きにくい部屋はないかなども重要でしょう。
収納スペース
壁などに備え付けの収納スペースの状況も確認しましょう。収納スペースが少ないと収納家具を設置する必要があるため、実際に使える部屋の広さが小さくなります。新居の広い雰囲気でそのまま過ごせるかどうか判断するためにも収納スペースは大切です。
遮音、断熱性能
周囲の生活音が聞こえてこないか、自分たちが出した音が周囲に聞こえないかは内から外からしっかりチェックしましょう。壁やガラスなどの遮音性能は担当者に直接確認すべきです。
また、断熱性能が高ければ夏は冷房の涼しさ、冬は暖房の暖かさが逃げないため、快適且つ電気代が節約できます。ここもしっかり確認しましょう。
水回り設備
キッチン、風呂場、洗濯場、トイレなど水回り設備も大切です。新築だと流石に少ないですが、タイルのひび割れやコーキング補修の跡があると水漏れのリスクがあります。また、実際に水を流して問題がないかも確認しましょう。水を流した時に給水管から水漏れしないか、トイレであれば水が流れっぱなしでないか、洗濯場の排水溝が詰まっていないかなど、が挙げられます。
エアコンや床暖房
備え付けのエアコンや床暖房があると嬉しいです。どの部屋についていて、どの部屋は新たに設置が必要なのか、どうやって設置できそうなのかもイメージしながら確認しましょう。
マンションなど集合住宅の場合の共用部チェックリスト
マンションなどの集合住宅では、自分の住まい以外にも共有部が生活の質を決める重要な要素です。共用部がしっかり管理されている物件は、住民のモラルが高く管理会社がしっかり仕事をしており、犯罪者に狙われるリスクが少ないです。現地見学の際には必ず確認しましょう。
エントランス
エントランスが清潔に管理されているか、照明の雰囲気はどうかは大切です。毎日出入りする場所ですので気分の上下に関係しますし、夜間であれば明るいエントランスに帰ることで心が安らぐはずです。また来客が多い場合は、待合スペースの充実ぶりも大切な要素でしょう。
オートロック
オートロックがどこについており、自宅に入るまで何回解除の必要があるのかも大切です。入り口だけなのか、エレベーターに乗る前も必要なのか。当然回数が多い方が防犯性能は高くなります。
エレベーター
エレベーターの清潔感や臭いも生活の質に影響します。しっかりメンテナンスや清掃、マットの交換がされているか。また、昇降スピードやエレベーターの台数、位置なども、出入りの快適さに影響します。
駐車場、駐輪場、バイク置き場
マンションでは機械式駐車場が多いですが、出庫に時間がかかったり大雨や洪水での浸水の際のリスクがあります。平地の駐車場は盗難やいたずらのリスクがあります。自分が納得できる仕様かをよく考える必要があります。
またバイク置き場や駐輪場がきちんと整理、清掃されているかも観察しましょう。汚れていたり放置されているような自転車があれば、防犯上のマイナス要因となります。
ゴミ置き場
ゴミ置き場は住民のモラルが最もよく現れる場所です。自治体のルール通りに仕分けしているか、決められた曜日に出しているか、ゴミ捨て場自体が綺麗になっているか。ここの状況が良くない場合は、住民のモラルが低かったり管理会社のモチベーションが低かったりトラブルが発生しやすい環境なので、かなりのマイナス要因となります。
何度も現地見学と周辺環境の確認をしよう
日時や時間帯、天気が違う日に何度か現地見学を行うことが必要です。1回目の現地見学でピンときて購入するのは、購入後にこんなはずではとなる可能性が高いと言えます。
また周辺環境も同じルートだけでなく複数のルートで向かうとか、周辺をぐるっと歩いてみる等を積極的に行いましょう。
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