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不動産を購入前の現地見学チェックリスト。時間や天気が違う日に何度も現地見学を!

不動産を購入する際に必ず現地見学に行くはずですが、どのような点に気をつけてチェックしたら良いのでしょうか。購入後に「あそこをもう少し注意して確認しておけば」とならないために、チェックリストを用意して現地見学に臨むのがおすすめです。

物件を現地見学する際に頭に入れておくべき考え方

物件を現地見学する際に頭に入れておくべき考え方
大規模分譲住宅の場合は、現地に事務所があり営業スタッフが常駐していることが多いです。ですので、当日いきなり行っても見学が可能なことはあります。

しかし、通常の戸建てやマンション、中古物件の場合は営業スタッフは常駐していないことが普通です。事前に予約をして営業スタッフに同行してもらうことになります。この際の日時決めや同行が実は曲者です。

営業スタッフの視点で考えてみましょう。同行する物件の成約率を上げるためには物件が一番よく見える必要があります。物件が一番印象よく見栄えするのは、晴天の日です。そして、晴天の日の内見では建物の防水状況などは一切把握できません。つまり、問題が発生する可能性のある部分の評価ができないのです。

弱点を見せないのは営業の基本ですから、できる営業スタッフは日時設定の際に天気予報で確実に晴れそうな日を選びます。内見の日に「今日はすごい晴天で内見日和ですね」というのは決して偶然ではないのです。

また、現地に行く際には営業スタッフの車で送迎されることも多いはずです。できる営業スタッフは現地に向かうまでの道も弱点を見せないルートを選んでいます。例えば工事中のマンションの現場が見えないような道を選ぶ、飲み屋街を通らないようにする、交通量が多く危険に感じる道路は避けるなどです。

内見の際に頭から最後まで営業スタッフが同行している場合は、物件や周辺環境の良い面だけ見させられていると考えるべきです。

大切なことは条件が違う日や時間帯を選んで複数回内見することです。午前中、午後、夜、雨の日など。住民が居住中の中古住宅などで家の中に入るのが難しければ、せめて外からでも確認しましょう。

できる営業スタッフは物件の良い面だけ見せて顧客をコントロールしようとしますので、全て鵜呑みにすると購入して暮らし始めてから想定外の事態が発生する可能性が高くなります。「この家は良いところしかない素晴らしい物件だ」ではなく「良いところしか見させられていないのではないか」と疑ってかかるべきです。

戸建て物件を現地見学する際のチェックリスト

戸建て物件を現地見学する際のチェックリスト
具体的に現地見学先でどのような点を注意してチェックすればいいのかご紹介します。ぱっと見の印象だけでなく実際に物件内で過ごす前提で観察しましょう。

新築の場合モデルルームのように家具やインテリア装飾がされていて過ごしやすく見えるケースもあります。しかし、あくまで印象を良くするための展示なので、自分が入居後に過ごしやすい配置にできるかは別問題です。

建物の向きと眺望、日当たり

建物の向きによっては周囲から部屋の中が見えやすくなることがあります。また一見日当たりがよく感じても、建物の構造によっては実は影になる時間が長く、南向きのメリットをあまり生かせないこともあります。

正確に把握するためには、時間帯を変え天気が良い日悪い日に複数回内見することが必要です。

風通し

風通しが悪いと空気の入れ替えがうまくいかず、風邪やインフルエンザなどのリスクが高まります。空気の入り口と出口を作れる窓やドアの構造になっているかチェックしましょう。

部屋の広さ、形

家族構成や部屋の用途などを踏まえて、各部屋でどのように過ごすかをしっかりイメージしましょう。テレワークの普及で自宅で仕事をする人が増えていますので、PCなどをつなげる電源がどこについているかもワークスペースを作る上で重要な要素です。

各部屋の配置と動線

家事をする上では適切な動線かどうかで負担が大きく変わります。洗面所から干し場にすぐ行ける構造か、キッチンからリビングが見渡せるか、リビングから各部屋からに簡単に行けるかなど。また、お子様のいる家庭では家の中で目が届きにくい部屋はないかなども重要でしょう。

収納スペース

壁などに備え付けの収納スペースの状況も確認しましょう。収納スペースが少ないと収納家具を設置する必要があるため、実際に使える部屋の広さが小さくなります。新居の広い雰囲気でそのまま過ごせるかどうか判断するためにも収納スペースは大切です。

遮音、断熱性能

周囲の生活音が聞こえてこないか、自分たちが出した音が周囲に聞こえないかは内から外からしっかりチェックしましょう。壁やガラスなどの遮音性能は担当者に直接確認すべきです。

また、断熱性能が高ければ夏は冷房の涼しさ、冬は暖房の暖かさが逃げないため、快適且つ電気代が節約できます。ここもしっかり確認しましょう。

水回り設備

キッチン、風呂場、洗濯場、トイレなど水回り設備も大切です。新築だと流石に少ないですが、タイルのひび割れやコーキング補修の跡があると水漏れのリスクがあります。また、実際に水を流して問題がないかも確認しましょう。水を流した時に給水管から水漏れしないか、トイレであれば水が流れっぱなしでないか、洗濯場の排水溝が詰まっていないかなど、が挙げられます。

エアコンや床暖房

備え付けのエアコンや床暖房があると嬉しいです。どの部屋についていて、どの部屋は新たに設置が必要なのか、どうやって設置できそうなのかもイメージしながら確認しましょう。

マンションなど集合住宅の場合の共用部チェックリスト

マンションなど集合住宅の場合の共用部チェックリスト
マンションなどの集合住宅では、自分の住まい以外にも共有部が生活の質を決める重要な要素です。共用部がしっかり管理されている物件は、住民のモラルが高く管理会社がしっかり仕事をしており、犯罪者に狙われるリスクが少ないです。現地見学の際には必ず確認しましょう。

エントランス

エントランスが清潔に管理されているか、照明の雰囲気はどうかは大切です。毎日出入りする場所ですので気分の上下に関係しますし、夜間であれば明るいエントランスに帰ることで心が安らぐはずです。また来客が多い場合は、待合スペースの充実ぶりも大切な要素でしょう。

オートロック

オートロックがどこについており、自宅に入るまで何回解除の必要があるのかも大切です。入り口だけなのか、エレベーターに乗る前も必要なのか。当然回数が多い方が防犯性能は高くなります。

エレベーター

エレベーターの清潔感や臭いも生活の質に影響します。しっかりメンテナンスや清掃、マットの交換がされているか。また、昇降スピードやエレベーターの台数、位置なども、出入りの快適さに影響します。

駐車場、駐輪場、バイク置き場

マンションでは機械式駐車場が多いですが、出庫に時間がかかったり大雨や洪水での浸水の際のリスクがあります。平地の駐車場は盗難やいたずらのリスクがあります。自分が納得できる仕様かをよく考える必要があります。

またバイク置き場や駐輪場がきちんと整理、清掃されているかも観察しましょう。汚れていたり放置されているような自転車があれば、防犯上のマイナス要因となります。

ゴミ置き場

ゴミ置き場は住民のモラルが最もよく現れる場所です。自治体のルール通りに仕分けしているか、決められた曜日に出しているか、ゴミ捨て場自体が綺麗になっているか。ここの状況が良くない場合は、住民のモラルが低かったり管理会社のモチベーションが低かったりトラブルが発生しやすい環境なので、かなりのマイナス要因となります。

何度も現地見学と周辺環境の確認をしよう

何度も現地見学と周辺環境の確認をしよう
日時や時間帯、天気が違う日に何度か現地見学を行うことが必要です。1回目の現地見学でピンときて購入するのは、購入後にこんなはずではとなる可能性が高いと言えます。

また周辺環境も同じルートだけでなく複数のルートで向かうとか、周辺をぐるっと歩いてみる等を積極的に行いましょう。

健ハウジングの現地見学なら、物件の正確な状況がわかるようにお客様のライフスタイルに合わせてメリットデメリットをしっかりご説明します。お気軽にお申し込みください!

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