無効(むこう)
法律行為が成立した当初から、法律上当然に効力が発生しないことが確定していることです。無効は原則としてすべての者に対し主張することができます(絶対的無効)。ただし、例外的には無効の効果を一定の第三者に対しては主張できない場合もあります(相対的無効)。無効の主張はいつまでもこれをすることができ、時の経過によって影響を受けることはありません。また、ある法律行為が無効であることは、何人からでもこれを主張できます。もっとも、解釈上特定の者のみに、無効の主張が許されるとされる場合も有ります(錯誤による無効の主張は錯誤者にだけ許されます)。