同一需給圏(どういつじゅきゅうけん)
一般に、対象不動産と代替関係が成立して、その価格の形成について相互に影響を及ぼすような関係にある他の不動産の存在する圏域をいう。その具体的範囲は不動産の種別により広狭さまざまであるが、一般に近隣地域と同一需給圏内に存す類似地域とは、隣接すると否とにかかわらず、その地域要因の類似性に基いてそれぞれの地域の構成分子である不動産相互のあいだに代替、競争等の関係が成立し、相互に影響を及ぼすものである。従って、鑑定評価方式の適用にあたっては、近隣地域のみではなく、同一需給圏内の類似地域内の不動産に係る事例資料も活用すべきであるとされている。