売買・賃貸・投資で役立つ！これだけは知っておきたい不動産専門用語

不動産取引は、人生における大きなイベントの一つです。だからこそ、専門用語を理解し、スムーズな取引を実現することが重要です。この記事では、売買、賃貸、投資など、様々な場面で役立つ不動産専門用語を分かりやすく解説します。

《目次》

売買で役立つ不動産専門用語
賃貸で役立つ不動産専門用語
まとめ

売買で役立つ不動産専門用語

土地・建物の状態に関する用語

容積率

容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合のことです。例えば、敷地面積が100㎡で容積率が200%の場合、建てられる延床面積は最大200㎡となります。容積率は都市計画法によって定められており、地域によって異なります。高い容積率が設定されている地域は、より多くの床面積を確保できるため、高層建築物が建ちやすい傾向があります。逆に、低い容積率の地域は、低層住宅地となることが多いです。建物の規模や用途を検討する上で重要な指標となります

建ぺい率

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことです。例えば、敷地面積が100㎡で建ぺい率が60%の場合、建築面積は最大60㎡となります。容積率と同様に、建ぺい率も都市計画法で定められており、地域によって異なります。建ぺい率が高いほど、敷地に占める建物の割合が大きくなります。建物の配置や庭の広さなどを検討する上で重要な指標です。

接道義務

接道義務とは、建築物を建てる際に、その敷地が道路に一定の幅員と長さで接していなければならないという義務のことです。建築基準法で定められており、原則として幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接している必要があります。接道義務を満たしていない土地は、再建築ができない場合があるので注意が必要です。例外規定も存在するので、詳細な条件は各自治体に確認することが重要です。

再建築不可

再建築不可とは、既存の建物が老朽化などで取り壊された場合、建築基準法などの法令上の制約により、同じ規模の建物を新たに建築することができない土地のことを指します。接道義務を満たしていない、再建築不可の物件は、建替えができないため、将来的な資産価値に影響を与える可能性があります。購入の際は、将来的な計画も踏まえて慎重に検討する必要があります。

売買契約に関する用語

手付金

手付金とは、売買契約の締結時に、買主が売主に対して支払う金銭のことです。契約の証として支払われ、契約が成立した場合は売買代金の一部に充当されます。買主の都合で契約を解除した場合は手付金を放棄し、売主の都合で契約を解除した場合は手付金の倍額を買主に返還するのが一般的です。ただし、契約内容によって異なる場合があるので、契約書をよく確認することが重要です。

違約金

違約金とは、契約違反があった場合に、違反した側が相手方に支払うべき金銭のことです。不動産売買契約においては、買主または売主が契約内容に違反した場合に違約金が発生する旨が契約書に記載されていることが多いです。違約金の金額や発生条件は契約によって異なるため、契約前にしっかりと確認しておく必要があります。

媒介契約

媒介契約とは、不動産会社に物件の売買や賃貸の仲介を依頼する際に締結する契約のことです。一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3種類があります。それぞれ、依頼できる不動産会社の数や報告義務などが異なります。それぞれの契約内容を理解し、自身に合った媒介契約を選択することが大切です。詳しくは、国土交通省のウェブサイト(国土交通省不動産取引のしくみ)などを参考にしてください。

重要事項説明書

重要事項説明書とは、不動産取引において、宅地建物取引士が買主または借主に対して、物件に関する重要な事項を説明するために作成する書類のことです。物件の権利関係、法令上の制限、設備の状況など、取引上重要な情報が記載されています。重要事項説明書の内容をよく理解した上で、契約を締結することが重要です。

項目	内容
登記簿謄本（抄本）	土地や建物の所有者、抵当権などの権利関係が記載されています。
公図	土地の位置、形状、面積などが図示されています。
地積測量図	土地の境界、面積などが詳細に測量されています。

賃貸で役立つ不動産専門用語

賃貸物件を探す際や、契約、入居後に知っておくと役立つ専門用語をまとめました。

賃貸物件の種類に関する用語

まずは、物件の種類に関する用語から見ていきましょう。

ワンルーム

キッチンと居室が一体となった部屋のことです。一人暮らし向けの物件で多く見られます。明確な定義はありませんが、一般的には6畳～12畳程度の広さのものを指します。

1K・1DK・1LDK

数字は部屋数を、Kはキッチン、Dはダイニング、Lはリビングを表します。

略称	意味	説明
1K	1 Kitchen	居室とキッチンが独立した間取り。キッチンは4.5畳未満の場合が多い。
1DK	1 Dining Kitchen	居室と、ダイニングキッチンが独立した間取り。ダイニングキッチンは4.5畳以上。
1LDK	1 Living Dining Kitchen	居室と、リビングダイニングキッチンが独立した間取り。リビングダイニングキッチンは8畳以上が目安。

メゾネット

1つの住戸が2層以上にまたがる構造の物件のことです。内階段で各階が繋がっているのが特徴で、戸建て感覚で暮らせる点がメリットです。ただし、上下階の移動が必要となるため、生活スタイルによっては不便に感じる場合もあります。

敷金・礼金

用語	説明
敷金	賃貸借契約の際に、家主に預けるお金のことです。家賃滞納や、部屋の損傷があった場合に充当されます。退去時に残金があれば返還されます。（国土交通省：敷金）
礼金	賃貸借契約の際に、家主へのお礼として支払うお金のことです。原則として返金されません。近年では、礼金不要の物件も増えています。（国土交通省：礼金）

賃貸借契約に関する用語

賃貸借契約に関する重要な用語は以下の通りです。

更新料

賃貸借契約を更新する際に家主へ支払うお金のことです。一般的には、新賃料の1ヶ月分または2ヶ月分が相場となっています。更新料不要の物件も存在します

原状回復義務

借主は、退去時に借りた部屋を元の状態に戻す義務があります。ただし、通常の生活で生じた損耗（経年劣化）までは原状回復する必要はありません。（国土交通省：原状回復をめぐるトラブルとガイドライン）

連帯保証人

借主が家賃を支払えなくなった場合に、代わりに家賃の支払いを保証する人のことです。近年では、保証会社を利用するケースが増えています。

普通賃貸借契約・定期賃貸借契約

契約の種類	説明
普通賃貸借契約	契約期間の定めがなく、更新が可能な契約です。正当な事由がない限り、家主から一方的に解約されることはありません。
定期賃貸借契約	契約期間が定められており、期間満了とともに契約が終了する契約です。更新がないため、更新料は発生しません。

法律に関する用語

賃貸に関する法律についても理解しておきましょう。

不動産登記法

不動産の所在、種類、面積などの物理的状況と、所有権などの権利関係を公示するための法律です。

借地借家法

建物の賃貸借に関する契約について、借主の権利を守るための法律です。

建築基準法

建築物の敷地、構造、設備、用途に関する最低基準を定めた法律です。建物の安全性や衛生環境などを確保することを目的としています。

まとめ

この記事では、不動産売買・賃貸・投資において知っておくと役立つ専門用語を解説しました。土地建物の状態を表す容積率や建ぺい率、接道義務、再建築不可といった用語や、売買契約における手付金、違約金、媒介契約、重要事項説明書など、取引をスムーズに進める上で重要な用語を理解することは不可欠です。用語を理解することで、不動産取引におけるトラブルを未然に防ぎ、より安心して取引を進めることができるでしょう。より詳しい情報や個別のご相談は、健ハウジングにお問い合わせください。https://www.8111.com/info/term/

売買・賃貸・投資で役立つ！これだけは知っておきたい不動産専門用語