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都心の高級住宅地に不動産、分譲住宅を購入する際のポイント。穴場の高級住宅地とは?

都心に不動産を購入したい人の憧れといえば高級住宅地です。田園調布や麻布十番は日本有数の高級住宅地で、富裕層が多く住うことで全国的によく知られています。高級住宅地といえば高級感がありそれぞれ個性的なデザイナーズ住宅、しかしべらぼうに高いというイメージを持つ方も多いでしょう。実は、分譲住宅なら費用と手間をかけずに素敵なマイホームを都心の高級住宅地に建てることが可能です。都心の高級住宅地に分譲住宅を建てるポイントを紹介します。

高級住宅地の定義とは

不動産の査定方法
国土交通省によると住宅地域は4段階の評価基準があります。

その最上位のエリアは「敷地が広く、街区及び画地が整然とし、植生と眺望、景観等が優れ、建築の施工の質の高い建物が連たんし、良好な近隣環境を形成する等居住環境の極めて良好な従来から名声の高い地域」と定められています。これを高級住宅地の定義と考えてよいでしょう。

上記をより噛み砕いていえば、下記のような内容が条件になるはずです。

・街の構造が都市計画に沿って整然としている
・美観を保っている
・建築された住居が高級感がある
・敷地が広い
・閑静である
・商店街や歓楽街から離れている
・学校や国の機関などが多い
・住民が富裕層である
・もともと武家屋敷や外国人居留地

高級住宅地がこれらの条件を全部満たしているわけではありませんが、半分程度は満たしているはずです。例えば日本一有名な高級住宅地である田園調布は、大正期に渋沢栄一を中心として推進された分譲住宅地計画によって生まれた都市です。それまではただの農村だったので、武家屋敷でもなければ外国人居留地でもありませんでした。

また、麻布十番はもともと武家屋敷が並ぶエリアでしたが、歓楽街から離れているかというとそうでもありません。

つまり、高級住宅地にも様々な成り立ちがあり、結果備えている特徴が違います。どういう街に住みたいかをよく考えた上で、エリアを選ぶことを心がけましょう。ネームバリューや資産価値だけで選ぶと「実は不便だった」「肌に合わなかった」ということも十分考えられます。

高級住宅地の不動産に住むメリット

高級住宅地の不動産に住むメリット
高級住宅地は一般の住宅地では得られないメリットがあります。高い費用をかけて暮らしている分、生活の満足度は高いものが求められますが、どのような点で優れているのでしょうか。

まず一つ目は物件が広いことです。高級住宅地によっては物件を建設する際の敷地の最低面積が定められているケースもあり、並んでいる住居は全て余裕を持った広さで、堂々としたつくりになっています。広い敷地に立派な家を建てる経済力がある家庭しか住むことができないため、自動的に住民のレベルが一定以上に保たれるのはメリットでしょう。

次に閑静で美しいことが挙げられます。高級住宅街の多くは、エリアな内に飲食店や小売店舗を建てることができません。商業施設がないことで、住民以外は集まらず静かな閑居を保っています。また、税収に余裕のある自治体が多く、このエリアの環境保全や治安維持には予算を割いており、日々の安心が保たれています。わかりやすいところで言うと麻布十番には大使館が多いため、数10mおき程度に警察官が立っているエリアがあります。これはすぐそばの高級住宅街の住民にとっても安心材料です。民間の警備会社がエリアに常駐しているケースも多いです。

最後に歓楽街がなく子育てに最適であること。飲み屋、パチンコ店、風俗店などは高級住宅街周辺には見当たりません。子供に悪影響を与える環境から切り離されています。代わりに周辺にあるのは学校や研究機関、国の施設など。例えば私立学校でいうと田園調布は雙葉が有名ですが、公立の小中であっても学校のレベルや教育体制は他のエリアと格段のレベルです。学区内の公立中学校が評判悪いから、無理して電車で1時間かかる私立にやる必要もないかもしれません。

高級住宅地の不動産に住むデメリット

高級住宅地の不動産に住むデメリット
このように非常に住みやすいイメージの高級住宅地ですが、実はデメリットもあります。これはもともとデメリットとして捉えられていたというよりは、今の時代になってデメリットに感じる人が増えてきたというものです。ライフスタイルの変化により、これまではメリットだったものがデメリットになりつつあるのです。

まず一つ目は高台にあるケースが多いこと。昔は高台にある土地は水害等の危険がないことから、安全な土地として価値がありました。しかし、現在は平地であっても災害対策がしっかりされているため、災害に対する安全性はそこまで起きなメリットではなくなっています。

残ったのは高台にあるがゆえのデメリットです。公共交通機関から遠いことが多く、車がないと生活が不便です。また、高齢になり車の運転ができなくなると、市街地に買い物に行くのも大変になります。坂を上り下りするのは大変です。電動自転車を使うといっても限界があります。高級住宅街の代わりに高級タワーマンションが人気なのはそういうわけです。

2つ目にオフィスがある都心に通いづらいことが挙げられます。全ての高級住宅地が当てはまるわけではありませんが、閑静で歓楽街が遠いという条件を満たす土地は交通の便が悪いケースが多いです。私鉄しか通っていないために乗り換えが多かったり、例え一本で都心まで行けても駅までがそもそも遠い。車で職場まで通うのでなければ、駅までバスや自転車で行くかする必要がありますし、車の場合は駐車場代が馬鹿にならないでしょう。もちろん、そういう生活コストを込みにしての高級住宅地住まいなのですが、必ずしも利便性にフォーカスしているわけではないことを頭に入れておく必要があります。

有名エリアに負けない穴場高級住宅地

有名エリアに負けない穴場高級住宅地
上記のようなメリットデメリットを天秤にかけた時に、「必ずしも有名高級住宅地に住まなくてもいいか」と考え直す人もいるかもしれません。かといって西新宿のタワーマンションに住みたいかというとそうではなく、あくまで住宅地の一軒家がいいという方も多いはずです。

そんなケースでおすすめなのが、従来の高級住宅地に隣接するエリアです。閑静さでいうと有名高級住宅地には及ばないかもしれませんが、一般的な基準で言うと十分落ち着いており住民の経済レベルも高いエリアです。

さらに、駅から近いことが多いため、利便性は有名高級住宅街よりも格段に高くなります。

一例を挙げると自由が丘。「自由が丘は有名高級住宅地ではないの?」と思う人もいるかもしれませんが、もともと自由が丘は田園調布エリアの住民向けに開発された商業エリアとしての性格が強いです。ですので、最初に述べた高級住宅地の条件である「商店街や歓楽街から離れている」という条件からは外れます。しかし、あくまで高級志向の小売店や商業施設、飲食店が並び、利便性や安全性は高いです。

他にも下北沢もおすすめのエリアです。下北沢というとライブハウスや小劇場が並ぶサブカルの街として有名ですので、「閑静な住宅街のイメージはない」という方も多いはずです。実は下北沢の駅前から一歩奥に入った代沢エリアは、かつて竹下登や佐藤栄作のような大物政治家が住んでいたこともある隠れ高級住宅地。このエリアであれば高級住宅地の生活を満喫しながら、下北沢駅周辺の利便性も享受できます。

このようなエリアには他にも池尻大橋や雑司ヶ谷、用賀、赤堤などがあります。

分譲住宅なら高級住宅地でも物件費用を抑えられる

まとめ:査定ツールの性能と担当者の実力が重要
上記のような穴場の高級住宅街に分譲住宅を建てるといった方法は、費用面でもメリットがあります。分譲住宅であればそのエリアの雰囲気に即した住宅を建設会社側で設計するため、ゼロから設計する必要も買主が頭を悩ませる必要もありません。穴場の高級住宅地なら費用を抑えつつ高級住宅地ならではの生活を満喫することができるはずです。

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