中古の不動産をリノベーションするメリットは？建築施工事例を紹介！

マイホームを購入する上で、自分の理想を実現したいけどゼロからデザインを考えるのは素人だから難しいし、できるだけ予算を抑えたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。リノベーション住宅であれば自分の好みの住まいになるような建築施工が可能です。今回は実際のリノベーションの施工事例等をご紹介しながら、リノベーション住宅を選ぶメリットについてご紹介します。

《目次》

木造家屋のリノベーション
鉄筋コンクリートのリノベーション
リノベーション住宅のメリット
リノベーションの注意点
リノベーションはこんな人におすすめ

木造家屋のリノベーション

木造家屋のリノベーションといえば、古民家カフェなどが頭に思い浮かぶ人も多いかもしれません。古い木造家屋でも柱や梁がしっかりしている「在来工法」の家屋であれば、かなり自由度の高いリノベーションが可能です。逆に最近の工法である「2×4（ツーバイフォー）工法」の場合は、在来工法に比べてリノベーションの制限があります。以下に詳しく解説していきます。

自由度が高い在来工法のリノベーション

在来工法の建物を支えるのは柱と梁です。この２つがしっかりしていれば他の部分はどのように変更しても問題ありません。柱と梁以外の全てを取り払ってしまい、全く新しい空間にしてしまうことも可能です。仕切りをなくして広々とした開放感のある間取りにした古民家カフェ、逆に仕切りがあまりない木造住宅をプライバシーの確保された空間に作り替えることも自由自在です。ただし、柱の場所は動かせないため、柱を生かしたデザインを考える必要があります。

2×4（ツーバイフォー）工法のリノベーション

2×4（ツーバイフォー）工法には柱や梁はありません。建物を支えているのは壁それ自体で、柱がないことですっきりした室内を実現できています。専用の建材はそれ自体が耐火性にすぐれ耐震性もあり、建築時点から通気性にも優れたデザインで立てられています。
逆に、壁が建物の構造の命綱と言えるので、リノベーションの際に動かすことを想定していません。つまりリノベーションをして自分好みの間取りに作り替えるのは非常に難しい工法と言えます。ただし、全くリノベーションができないということではなく、建物の構造に影響が少ない部分の壁を動かすことは可能な場合があります。リノベーションを考えている住宅が2×4（ツーバイフォー）工法だった場合は、よく不動産会社に相談しましょう。

鉄筋コンクリートのリノベーション

マンションなどの鉄筋コンクリート住宅のリノベーションも可能です。鉄筋コンクリート住宅は頑丈さでいうと木造住宅よりも高く、構造上の制約もないためかなり自由度が高いリノベーションができるのが魅力。中古マンションは購入費用も抑えられ、さらにリノベーションを繰り返すことで100年以上住み続けることも海外ではあります。不動産をお子さんへ引き継ぐことを考えているなら、鉄筋ンクリートの中古マンションのリノベーションは考えてみてもいいでしょう。

リノベーション住宅のメリット

中古住宅を購入してリノベーションするのにはどのようなメリットがあるのでしょうか。単に自分の好みの住まいにできるだけではなく、安全性やコスト面でも検討すべき理由があります。

新築住宅よりも安く自分の好みの住まいを実現できる

4000万円の新築戸建てを買っても、100%自分の好みとは限りません。細かくカスタマイズするならば倍程度になってしまうこともあります。しかし中古住宅の場合はそもそもの購入費用が安く、仮にフルリノベーションしたとしても1000〜1500万円程度が相場です。
つまり1000万円で購入した中古住宅をフルリノベーションするなら2500万円程度ですむということ。もちろん元々の構造もあるため完全に理想を実現できるとは限りませんが、中古住宅自体の選択を間違えなければ、新築に比べてかなり安く理想の住まいを手に入れられるのは確かです。

ライフステージの変化にも対応できる

若い頃に購入した家が歳をとってくると住み続けるのが苦労する設計や地形であることがわかるということも多いはずです。リフォームをしようにも希望の内容にするのが難しく、想定よりも費用がかかる。そんな時は思い切って新しく中古住宅を購入してリノベーションをするという方法があります。
木造であれば在来工法、もしくは鉄筋コンクリート住宅であれば、間取りの制限が少ないため、高齢になって段差や障害物が少ない住まいが必要な方にぴったりのリノベーションが可能です。

内装や設備は新築と変わらない

仮にふるリノベーションする場合、以前の建物の名残が残るのは撤去できない構造部分のみです。壁紙や床、キッチン設備や収納などは全て新しくなります。つまり、中古とはいうものの住まいとしては新築とほぼ変わりません。
自分の好みのデザインを実現できると同時に、その時の最新の設備設置や施工を行うことができ、しかもそれをカスタマイズして自分で選べるというのは、住みやすさの実現と同時に長く住み続けられることを意味します。

選べるエリアが広くなる

新築住宅が建設されるエリアは限られていますが、中古住宅はかなり幅広いエリアで売りに出ています。駅近にも中古であれば物件があるので、自分の条件に合いそうな中古住宅をあたっていくことで、リノベーションの具体的なイメージも湧いてきます。

リノベーションの注意点

リノベーションをする際にの注意点とし、ローンが新築に比べて通りにくかったり、融資額が少ない傾向にあります。自己資金は手元に多めに必要と考えておいた方がいいでしょう。
また、リノベーションのために解体をしてみて初めてわかる瑕疵も出てくるかもしれません。もし、構造体の修復が必要な場合は、想定していたよりコストがかかってしまう可能性があります。

リノベーションはこんな人におすすめ

リノベーションの事例で多いのは空間を広く使った間取りへの変更、デザインをホテルやカフェのようなおしゃれなものに統一というものです。古くなった木造住宅を今後も長く住み続けられるようにリノベーションし住人のライフステージに合わせて住みやすくする。また、好みやセンスに合わせて感性が刺激されるクリエイターハウスのような住環境にするのにもリノベーションが適しています。

・自分の身体状況に合わせた家に住みたい
・自分の好きなものに溢れた家に住みたい
・子供が安全に走り回れる障害物の少ない家に住みたい
・細かいこだわりがあり、普通の新築では満足できない
・フルオーダーハウスを建てるほどの予算がない
・子世代にも住みやすい家を残したい

上記のような方は是非リノベーションを検討してみてください。