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都内に中古マンションを購入するメリットとデメリット

都内にマンションを購入するなら中古と新築どちらがおすすめなのでしょうか。中古のメリットと言われて価格の安さと答える方は多いと思いますが、実は資産価値にも優れており理想の住まいを実現できる可能性は新築よりむしろ高いかもしれません。今回は中古マンションを購入するメリットとデメリットを紹介します。

中古マンションを購入するメリット

中古マンションを購入するメリット
中古マンションを購入するメリットは購入時の価格だけではありません。長い目で見て得をすることが多い中古マンション購入のメリットを6つまとめました。

購入時の価格が新築より安い

購入時の価格が新築より安い
不動産経済研究所の調査によると、2022年2月の東京都の新築マンション価格の平均は6260万円、中古マンション価格の平均は3910万円となっています。新築の約6割程度の価格で中古マンションが手に入るというわけです。

一概には言えませんが、港区や渋谷区、目黒区など新築マンションの価格が高い人気エリアであればあるほど、金額としての安さは際立ちます。新築時に1億2000万円のマンションが中古だと7500万円程度で購入できるとすれば、その差額は4500万円です。これが安いエリアで新築時に6000万円程度が相場のエリアだと中古は4000万円程度での購入になり差額は2000万円。やはり人気エリアで中古マンションを探せばかなり価格を抑えられるといって間違いありません。

浮いた費用をリノベーションに当てられる

浮いた費用をリノベーションに当てられる
そして、浮いた費用を自分の理想の家を作るためのリノベーションに充てることができます。マンションだと一戸建てに比べれば制限はありますが、間取り変更など思っていたより自由度が高いリノベーションが行える場合も。住居のこだわりが強いけど一戸建ての注文住宅ではなくあくまでマンションに住みたい場合は、中古マンションがおすすめです。

資産価値を維持しやすい

資産価値を維持しやすい
「新築に比べて価格が6割では中古マンションの資産価値には期待できないのでは」と思われるかもしれません。確かに中古マンションは購入から価値が下がり続けますが、一番価値の下落が大きいのは新築から一年後です。いわゆる新築プレミアムが喪失するため、物件価格の1〜3割程度下落します。つまり新築時に1億2000万円だったマンションは1年後に8000〜9000万円程度にまで価値が下がる可能性があるというわけです。

そもそも中古で購入したマンションの場合はこのような大きな下落は基本的にはありません。35年程度かけて新築時の30%程度の価値にまで下がっていきます。さらに、人気のエリアの場合、20年以降は価値が下げ止まりすることもあるため、新築後数十年経った中古マンションを購入すれば、仮に売却するときも購入時とそれほど変わらない価格になる可能性があります。もちろん、マンションがきちんと管理されており、物件に魅力があることと地価が同じ水準に保たれていることが前提です。

エリアや物件の選択肢が多い

エリアや物件の選択肢が多い
中古マンションは価格が安いから、新築だと高い人気のエリアでも検討しやすいのはまず一つあります。加えて、そもそも新築マンションが建設されないような駅近エリアでも中古マンションなら売りに出ている可能性があります。駅前に再開発の予定もなく土地もないエリアだと、新築マンションだけを探している場合に候補に入りませんが、中古であれば見つかるかもしれません。また、地価が高くて土地が出ると商業施設になりやすい都心の人気エリアでも、古くからある中古マンションならタイミングによっては売りに出る場合があります。

新築より専有面積が広いことが多い

新築より専有面積が広いことが多い
東京の地価は上がり続けており、近年建築されたマンションは高い割に狭い物件が増えています。しかし中古マンションの場合、今より地下が安い時代に建築されているため、今の感覚よりもかなり広い物件もあります。
                       

管理状況や風紀の事前確認が可能

管理状況や風紀の事前確認が可能
新築マンションの場合はまだ入居者がほぼいない状態で購入を検討することが多いはずです。中古マンションはすでに生活者がいるため、どのような入居者がいるのか、共用部分の管理状況はどうかなどを検討の段階で確認することができます。騒音や特殊な周辺環境がないかなど、何度か時間を変えて足を運べば事前に把握しやすいのも中古マンションの特徴です。            
                       

中古マンションを購入するデメリット

中古マンションを購入するデメリット
中古マンションのデメリットはやはり古いことに起因するランニングコストや設備に関することが挙げられます。事前に確認し、納得ができる物件を探すことが大切です。            
                       

修繕積立金が高い、老朽化の程度によっては修善費が嵩む

修繕積立金が高い、老朽化の程度によっては修善費が嵩む
中古マンションは新築に比べれば修繕積立金が高い傾向にあります。新築より不具合が起こる頻度は確実に上がっているからです。さらに、修繕積立金では賄いきれない大規模な修繕が発生した場合は、都度の修繕費の徴収があることも。意外な出費が発生する可能性があるのは一つデメリットです。            
                       

旧耐震基準で建てられており安全性に不安がある

旧耐震基準で建てられており安全性に不安がある
1981年6月1日以降に建てられた物件は新耐震基準といって、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないような構造基準になっています。しかしそれ以前の旧耐震基準で建てられた物件は震度5強程度の揺れでも建物が倒壊せず、破損したとしても補修することで生活が可能な構造基準なので、強度や安全性に大きな差があります。

築40年以上経っているような中古マンションは旧耐震基準の可能性があるため、地震が起こった際のリスクを理解した上で購入する必要があるでしょう。            
                       

そのまま住むには設備や内装が古い

そのまま住むには設備や内装が古い
中古マンションは新築に比べれば設備が古いことは当然として、デザインや内装、間取りが現代の主流とはちょっと違ったり古めかしいことも珍しくありません。前の住人が長く住んでいればいるほど、そのまま住むにはちょっと厳しいと感じるでしょう。



とはいえ、中古マンションは新築に比べて安いメリットがあるため、浮いた費用で思い切ったリノベーションをすればこの問題は解消できます。            

納得のいく中古マンション選びを

納得のいく中古マンション選びを
今回紹介したように中古マンションは新築に比べて安い以外のメリットもたくさんあります。住まいの自由度や暮らしやすさはむしろ中古マンションの方が実現できる可能性がありますし、資産価値もむしろ期待できるのは魅力です。その分手がかかる面や安全面での弱みはあるので、どこのラインが納得できるラインなのか見極めることが必要です。

健ハウジングの中古マンションをご覧いただき家選びの参考にしていただければと思います。

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