商圏(しょうけん)
ある取引において、個々の店舗または一定の商業集積地が顧客を動員(吸引)できる地域的な広がり(範囲)をいう。商圏の広さ(吸引力)は、店舗の大きさ、取扱い商品の種類や商業集積度、核店舗の吸引力、鉄道や道路網等交通の利便性によって決定される。商圏自体は核となる大型店の出店や鉄道の開通、広宣活動などにより広がる半面、人口の定住化による地元志向、競合店に出現により狭くなるという流動的な面をもっている。マーケティング戦略の立場から商圏を分析する場合、単なる人口だけでなく、商品の特性に応じた顧客の質(年代、所得、職業、嗜好等)が重視される。一般に、最寄品を取り扱う店舗の商圏は狭く、買回り品では広いといえる