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不動産の防犯対策はどこを強化すべき?物件の安全性を高めるセキュリティサービスを導入しよう

物件への侵入窃盗の被害件数自体は平成15年以降下がり続けていますが、それでも1日79件の被害があることがわかっています。物件を選ぶ際に安全かどうかはどのように判断すれば良いのでしょうか。物件自体は一見問題ないように見えても周囲の環境によっては注意が必要な場合があります。物件の安全性を高め、不動産の価値を守るセキュリティサービスの導入も一つの対策です。

一戸建ての防犯対策

一戸建ての防犯対策
警察庁の公開しているデータによると、物件の侵入窃盗の発生場所の43.9%が一戸建て住宅です。一戸建てを購入した時点で犯罪被害に遭うリスクがそもそも高いことを理解しなければなりません。
参考:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html(警察庁データ 令和1年侵入犯罪の情勢)

どのような経路からの侵入に気をつけなければならないのでしょうか。

ガラス破り

侵入手口の第一位はドアや窓の鍵のかけ忘れの「無締り」ですが、第二位はガラス破りです。バールやレンチ、ガラス切りなどで物理的に窓を破壊して物件に侵入します。対策としてはデフォルトのガラスを防犯ガラスに変えたり、防犯フィルムを前面に貼るなどがあります。物件購入の時点で家屋に防犯ガラスが採用されていれば安全度が高まります。 さらに油断しがちな2階の窓やトイレの窓のしめわすれに注意し、面格子を設置したり窓枠を強化するなども有効です。こう言った場所はそもそもの作りが目立つ場所に比べて貧弱なことも多いため、物理的な破壊が容易で狙われやすいのです。

ドア錠破り

侵入手口の第三位はドア錠破りです。鍵を強引に壊したりピッキングやサムターン回しなどの技術を使って侵入するもの。これは、鍵自体の防犯性が低いと狙われやすいです。補助錠を取り付けたり、ドア自体を防犯ドアにする等の対策が必要です。

ベランダ

木や屋根、柵、車の屋根などあらゆるものを足場にして、ベランダから屋内に侵入してきます。まずは周囲に足場になりそうなものを配置しないこと、さらに手すりを高くし身を隠す場所がないように工夫しましょう。

駐車場、物置

侵入者にとっては格好の隠れ場所となります。見通しをよくし、周囲から常に丸見えの状態にしましょう。物置にも施錠を忘れずに。

マンション・アパートの防犯対策

マンション・アパートの防犯対策
マンション・アパートのような共同住宅では階層によって防犯被害に遭う頻度が変わります。前述の警察庁の調査で、3階以下の被害は全体の10.7%、4階以上の被害は全体の4.1%となっています。やはり、階層が高いとそれだけ侵入の経路自体が少なくなるのでしょう。

ガラス破り

侵入経路の第一位は一戸建てと同じくです。「無締り」です。第二位は階層によって違い、3階以下だとガラス破りです。4階以上だとガラス破りは三位になります。物理的に高層階の窓にたどり着くのが難しくなることを表しています。

しかしたどり着いてしまえば侵入者がやることは変わりません。防犯ガラスや防犯フィルムで強化をする必要があります。

合鍵

一戸建てと共同住宅で大きく異なるのが、ドアからの侵入方法です。一戸建てだとドア錠破壊でしたが、共同住宅だと合鍵で侵入するのが多いです。3階以下だと第三位、4階以上だと第二位の侵入方法となっています。

最新式のマンションだと、オートロックがほとんどですし、仮に正面を突破したとしても鍵が最新式のため物理的に壊せないようになっています。そこで侵入者は合鍵を作って侵入を試みるのです。

家の中であっても玄関の近くに鍵を置いていると、業者を装った不審者に鍵をコピーされることがあります。また、友人やパートナーなどが侵入者だったというケースもあるため、安易に鍵を目に見えるところに置かない、合鍵を渡さないことが大切です。

共用スペース

ゴミ置き場、駐輪場などの管理がされていないと、侵入者にとっては格好の隠れ場や道具を隠しておける場所として狙われやすくなります。管理がされていないということは不審者を見落としすいということです。

柵や外壁

高層階への足場になるようなものが周囲にないかも注意が必要です。柵の構造や樹木、周囲の建造物との距離によっても意外と簡単に高層階に到達できてしまいます。また、外壁の構造が足をかけられるような凹凸があるデザイン、また引っ掛かりがある材質を使っている物件模様中です。

セキュリティサービスでできること

セキュリティサービスでできること
こういった物件のリスクは、物件選びの際に候補から外したり購入後にカスタマイズする等で軽減できますが、それでもゼロにはなりませんし「問題があるけどここに住みたい」と考えるケースも当然あるはずです。

そういった場合にセキュリティサービスを活用するのが良いでしょう。セキュリティ会社が遠隔及び実際に巡回して物件を守ってくれます。

基本的にはセキュリティの設備を取り付けることによって、あなたのお宅の不審な状況を察知して対応してくれるサービスです。カメラやセンサーなどによって24時間365日おうちを守ってくれるのです。どのような対策が可能なのかご紹介します。

空き巣対策

不在時に敷地内への不審な侵入者をセンサーが察知すると、セキュリティ会社に通報されます。あらゆる場所からの侵入に対応し、通報するだけでなく犯人を音で威嚇。住人が家を出る際の鍵の閉め忘れもアラートを鳴らして教えてくれます。最近では顔認証も採用され、より不審者を判別する精度が高まっています。

不審者対策

空き巣だけではない様々な種類の不審者を警戒します。在宅時でもストーカーなど恐怖に感じる訪問者が周囲をうろうろしたり侵入を試みるような場合、セキュリティサービスに通報することですぐに飛んできてくれます。感知し映像で記録をとるため、警察沙汰になってもしっかり証拠を提出できます。

空き家対策

長期の旅行や出張などで家を離れる際には、セキュリティサービスが空き家を管理してくれます。侵入者はもちろん火災などのトラブルも察知して、すぐにセキュリティ会社が飛んでくるのは安心です。

火災対策

防犯だけでなく防災対策も可能です。タバコやストーブの火の消し忘れを、センサーで察知してブザーで知らせてくれます。警察への連絡もセンサーで察知しセキュリティ会社経由で行ってくれるので、万一でも迅速な対応が可能です。

高齢者や子供の見守り

一人で暮らす高齢の家族の自宅にセキュリティサービスを導入することで、何かあったときに迅速に対応できます。体調が急に悪くなった時に押すとすぐに救急通報ができる、家の導線上で一定期間動きがないと通報する、看護師に体調不良を相談できるサービスなど、離れて暮らしていても安心です。

小さな子供に一人で留守番させざるを得ない場合にも、セキュリティサービスで見守りが可能です。不審者が訪れたらすぐに押せるブザー、子供の帰宅時に親のスマホにお知らせが飛ぶ機能など、子供が安心して自宅で過ごすことが可能です。

まとめ

まとめ
物件の防犯対策を設備面で徹底的にやろうと思うときりがありません。窓やドアを全て取り換えるのは費用も手間もかかりますし、自分の家を改善しても周囲の環境はどうにもならないケースがあります。セキュリティサービスならそれぞれの家の状況に合わせてカスタマイズした、きめ細やかなサービスが可能です。

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