不動産を購入する際の相談はどこにすればいい?
不動産を購入する際はまず不動産会社にいくと応える方が多いかもしれません。ただし、不動産会社にも仲介やハウスメーカーなど特徴が違いますし、他にも専門の相談に対応しているところがあります。それぞれどんなところなのか紹介します。
ハウスメーカー・工務店
自社で家を建てているハウスメーカー・工務店は、理想の家づくりに関する相談をするのに最適な存在です。こだわりの間取り、デザイン、設備が明確にある場合はまず相談する候補になります。
会社によって得意とする家が違うので、まずはホームページを見たり資料請求をするなどして、自分の好みに合った家を作れそうな会社をピックアップしましょう。
ハウスメーカーや工務店はゼロから家を建てるお客様に慣れているので、何も分からなくてもある程度網羅的に教えてくれます。打ち合わせの際にどの程度親身になってくれるのかも会社を選ぶポイントです。
不動産仲介会社
不動産仲介会社は様々な物件を紹介してくれる業態です。扱える物件が多いため、幅広い候補の中から自分の好みに合った家を選ぶことができます。
特徴はたくさん情報を持っていること。土地に関してやすでに建築済みの住宅のリアルな情報や事情を教えてくれる場合もあります。また、ハウスメーカーや工務店に関する情報も持っています。
ただし、不動産仲介会社を使う場合は仲介手数料がかかります。ハウスメーカーや工務店の目星がついている場合には、そちらに直接問い合わせたほうがいいでしょう。また、不動産仲介会社は担当者によって大きく対応の質が変わるため、信頼できる担当者を見つけることも重要です。彼らは成約しなければ一銭も入ってこないため、なんとか成約するようにしっかりサポートをしてくれることが多いです。ローンや控除に関して詳しい相談にも乗ってくれるかもしれません。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは国家資格と民間資格がありますが、どちらもお金に関するアドバイスをしてくれる専門家です。住宅購入にあたってはライフプランの設計から、資金計画、ローンの組み方まで相談に乗ってくれます。
物件を決める前の資金計画に悩んでいる場合には、不動産会社に行く前に相談してみるといいでしょう。ファイナンシャルプランナーに相談すれば予算が自分の中で確定するので、実際に家を選ぶ際にも明確な基準で選べるようになります。
ただし、ファイナンシャルプランナーは有料相談の場合が多いため、相談に行く前に何について知りたいのか整理をしっかりしておくようにしましょう。漠然としすぎていると具体的なアドバイスが得られないため、現在の自己資金や年収、資産、出費の状況などを一覧にするくらいの準備はしておくのがおすすめです。
不動産を売却する際の相談はどこにすればいい?
不動産を売却する際も、やはり不動産会社に相談に行くと考える人が多いかもしれません。ただし、売却に関しては不動産についての調査が必要になるため、実際に売却を担当する不動産会社に行く前に、自分で調べておいた方がいいことが多々あります。
不動産鑑定士
まず自分が持っている不動産の価値を客観的に把握したい場合は不動産鑑定士に相談しましょう。ここで出る不動産鑑定評価書は公的書類として利用できるもので、評価額の確実性や土地の説得力が違います。
この価格で売れるかというとそういうものではありませんが、ある一定の基準にはなるため、よくわからずに安い価格で買い叩かれる可能性は低くなります。
土地家屋調査士
売却時にトラブルになりやすいのが隣家や道路との境界線です。ここが曖昧だったり実ははみ出している場合、売却後に買主がトラブルを背負うことになります。そうではなく安心できる土地であることを証明するためにも、土地家屋調査士に調査を依頼するのがおすすめです。問題ないことがわかれば売却しやすくなるでしょう。
弁護士
相続や財産分与の目的で売却を検討する場合はまず弁護士に相談して、今後の段取りについてアドバイスを仰ぎましょう。通常の売却とは違い、様々な期限や手続き方法、やらなければいけないことが多いです。進める過程で司法書士にも依頼することが出てきたりもしますが、まずは現在の状況を弁護士に伝えることが大切です。
不動産仲介会社
売却の際は不動産仲介業をやっている会社に相談します。ハウスメーカーや工務店でも仲介ができる場合がありますので、もし購入時の会社が信頼できるようならそこに話をしてみるのもいいでしょう。
売却にあたっては先に述べたような様々な調査を不動産会社が独自で行うことになります。ある意味購入時よりシビアに見られますし、また悪い業者に捕まると売却ができないばかりか手続きの不備などでトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
売却に成功するためには自分でもある程度相場を知っておくことと、複数の不動産会社にあたり見定めることです。いったん契約をしてしまうと契約内容によってはその不動産会社に委ねるしかなくなってしまいます。線提示にできるだけ多くの不動産会社にあたり信頼できるか、情報を持っているか、買い手のネットワークがあるかなどを見定めましょう。
不動産を借りる際の相談はどこにすればいい?
不動産を借りる際は賃貸不動産会社に相談するのが一般的です。場合によっては直接大家にという手もありますが、管理を全て不動産会社に任せている物件も多いため、不動産会社を通してもらった方が楽と考える大家も多いです。
不動産会社に賃貸の相談をするにあたっては、相談前に予算や最低限これだけはクリアしたい条件などを自分で整理しておきましょう。
また、様々な事情で家を借りることが難しかったり断られ続けているような場合は、自治体の窓口に相談するのが良いでしょう。高齢者や無職・生活保護の方、外国人の方また、過去の信用情報で引っかかってしまい新規で契約ができない方などは、窓口を探してみてはいかがでしょうか。例えば東京都であれば東京都福祉保健局がTOKYOチャレンジネットという窓口を設けています。
不動産の知識を身に付けるために適切な場所に相談しよう
不動産の契約に関わる知識は山のようにあり、全ての知識を身につければ業界で大活躍できるレベルになってしまいます。もちろん、一般の人にはそれは難しいので、自分が行おうとしている
契約に必要な知識を得て過不足ない手続きを進めることが大切です。そのためには適切な場所に相談する必要があります。
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