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一棟現場や開発現場の土地を売却するメリット・デメリット

広さや土地の性質によってどのような建物が立つのかが変わるため、収益化しやすい建物や区画が見込める土地であれば売却しやすくなります。用地の種類は一棟現場や多棟現場、開発現場などに分けられますが、どのような特徴があるのでしょうか。建築や売却にあたってのメリット・デメリットを紹介します。

3つの現場の種類を解説

3つの現場の種類を解説
建設現場は立てる建物の数や土地に対して行う工事によって呼び方が異なります。土地を売却するにあたり行う工事や法的手続き、コストもそれぞれ異なるため、売却のしやすさも変わってきます。それぞれの特徴を頭に入れておきましょう。

一棟現場とは

一棟現場とはその土地に周囲と関係なく一棟だけ新しい建築物を建てる現場のことを言います。一戸建て住宅でも、分譲マンション・アパートでも一棟であれば一棟現場になります。

特徴としては比較的小規模な住宅が建築されることが多いこと。コンパクトなサイズの土地であれば一戸建てを建築する一棟現場が一番多くなります。すでに住宅地が出来上がっている中に後から家を建てる場合や、都心の駅前のように新たな開発が行われたり区画が変わる可能性が低い場所も一棟現場になり得ます。

多棟現場とは

多棟現場とは、複数の建築物を建設する現場のことを言います。例えば同じコンセプトの建売住宅が集まる分譲住宅地は多棟現場といえます。

特徴としては、見た目やサイズが似たような住宅が周囲に並ぶこと。ある程度の広さがある土地であれば新たな住宅地を作るような感覚で多棟を建設することが可能です。もともとそれぞれ別なオーナーが持っていた土地を不動産会社がまとめて買い上げ多棟現場になる場合もあります。

開発現場とは

開発現場とは、住宅の建設にあたり、区画の変更、形状の変更、性質の変更が発生する現場です。

区画の変更とは道路や水路などの新設や幅を広げたり付け替え、廃止を行うことです。形状の変更とは土地の形状を変えること、性質の変更とはこれまで農地や山林だった土地を住宅用の敷地に変更する場合などを指します。

こういった変更を行うには都市計画法に則り許可申請が必要です。これは、無秩序な開発が行われ、虫食いのように住宅地が広がってしまうことを避けるために定められています。

特徴は新たな住宅地や街を作るという性質が強いこと。これまで道路や水道が通っていなかった土地を多棟現場として造成する場合は開発現場になります。また、一棟現場でも道路や水道の拡張や新設を行わなければいけない場合は開発現場になります。

これまで住宅がなかったまっさらな土地に住宅を建てる場合や、既存の土地が現状の都市計画に照らし合わせると古い基準でそこに新たに住宅を建てる場合などは開発現場になる可能性が高いでしょう。開発許可申請が必要なケースは自治体によって要件が異なります。

一棟現場のメリット・デメリット

一棟現場のメリット・デメリット
一棟現場のメリットは小さい土地でも建てる建物によっては売却しやすいことです。デザインや機能性に優れた住宅を建設することができれば、売却時点での土地自体の広さは特別影響しません。一戸建てを建てるのに十分な広さがあれば良いのです。

また、多少広さに余裕があればアパートやマンションを建設することもできます。同じ土地の広さで複数の住人が住まうため、収益が上がりやすく結果売却もしやすくなります。

デメリットとしては建設する住宅・建築物によっては売却まで時間がかかる可能性があります。周囲の住宅や住環境を考慮した上で、暮らしやすさを感じてもらえるような物件を建設することが必要です。一棟現場の場合、自分の住まいだけが新しいことも珍しくないため、古くから住む住人との関係や設備や周辺施設の利便性に不安を覚えると敬遠されることもあります。

多棟現場のメリット・デメリット

多棟現場のメリット・デメリット
多棟現場のメリットは広い土地を持っている場合に、複数の土地と建物を分譲して販売することで売れやすく収益化しやすいことです。

しかも多棟現場では同じような外観・設備の住宅が固まって建設されるケースが多いため、周辺住民も似たライフステージのご家庭や近いタイミングでの入居されることが多いです。今後付き合っていく隣人が価値観や経済状況が近いのは安心材料でしょう。

デメリットとしてはある程度広い土地を売却する必要があること。収益化したいからと言ってそれほど広くない土地を狭く割って多棟現場にするのはおすすめできません。一棟現場としては広いけど多棟現場としては微妙な土地であれば、マンションやアパートなどの集合住宅を一棟現場として検討する方が良いでしょう。

開発現場のメリット・デメリット

開発現場のメリット・デメリット
開発現場のメリットは、住宅だけでなく道路や水道なども新しく施工するため、全てが新しい状態の物件及び環境を整えることができること。買主にとっては暮らしやすさを感じやすいため、売却の目処が立ちやすいです。大規模な開発現場の場合、他の住民も同時期、近いライフステージの家族が多いため、安心して済まことができるのは多棟現場と同じです。大規模分譲住宅地だと開発現場はまさにまちづくりの様相になることもあります。

デメリットとしてはある程度の土地の広さが必要なことと、開発にあたっての法的な手続きが必要なことです。自治体から開発許可を得なければならないため、施工を開始するまで時間がかかります。また通常の一棟現場や多棟現場よりコストもかかります。

一棟現場やそれほど大規模でない多棟現場でも、区画の変更、形状の変更、性質の変更があれば結果として開発許可が必要になる場合があります。どのような土地なのかをよく理解した上で、売却に向けて不動産会社と話し合いましょう。

一棟現場・開発現場が得意なハウスメーカーなら土地が売れやすい

一棟現場・開発現場が得意なハウスメーカーなら土地が売れやすい
土地を売却しようと考え、ネット上で調べるとよく目にするのが「多棟現場がおすすめ」といった内容のwebサイトです。不動産会社としては物件をたくさん建築でき収益化しやすい多棟現場を扱いたいのは当然ですが、多棟現場にできるほど広い土地を持っている売主ばかりではないでしょう。

小さな土地の一棟現場や手がかかる開発現場を魅力的な物件に仕上げ売却をするためには、技術や経験に加えノウハウが必要です。健ハウジングであれば、一棟現場や開発現場を多く手がけ、積極的に買い上げを行っており、安心してお売りいただけます。

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