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インターネットで住宅を売却する方法!物件を媒体に掲載するには?

これまで対面や書面での契約が一般的だった不動産売買も、インターネット上での手続きが浸透しつつあります。今回はオンラインで物件の売却を完結できるのか、また、売却するために媒体に掲載する方法など、インターネットを活用した物件売却についてご説明します。

インターネットで物件の売却はできるのか

インターネットで物件の売却はできるのか
世の中にはネット上だけで売買を完結できるサービスが溢れています。メルカリやヤフオク!で個人間の売買を完結させてこともある方は多いのではないでしょうか。個人間でなくてもAmazonや楽天などでネットショッピングをするのはもはや日常的です。

「もしかしたら私が持っている住宅・不動産もインターネット上で売却を完結できるのでは?」と考える方もいるかもしれません。

この問いに対する答えはYESです。売主は仲介する業者を決め、自分の物件がインターネット上でみることができる媒体や後ほど紹介するレインズに登録されることで、個人の買主や不動産業者の人目に触れます。興味のある買主が現れたことを仲介業者から報告を受け売却額等で折り合いがつけば、売却の手続きに入ります。この間一回も対面で会わずにオンライン上だけで交渉契約入金まで完結させることが可能です。

ただし、インターネット上で売却を完結するにしても必ず不動産会社との媒介契約が必要です。極端な話ですが、一般の人が自分の住宅をオークションに出品してそのまま売ることはできません。なぜなら不動産の売却には宅建(宅地建物取引士資格)が必要だからです。

だから、売却したい住宅をインターネットに掲載して売主を乗せたい場合は、まず媒介契約をどこかの不動産会社と結び、その不動産会社が媒体やレインズに掲載するということになります。売主が直接掲載できるわけではないのです。

オンラインで媒介契約や売買契約はどうやるのか

オンラインで媒介契約や売買契約はどうやるのか
2021年5月に成立したデジタル改革関連法案によって、これまで書面への押印や紙面の交付が必要だった契約行為をデジタル化することが認められました。売却に際しては媒介契約や売買契約をオンライン上で行えるようになり利便性が高まるとともに、売却のスピードも上がりました。対面の日程調整や郵送での書面のやり取りによってこれまでロスしていた1〜2週間程度が、デジタル化によって短縮されたのです。

オンラインでの契約行為に必要なのはオンライン会議システムと電子契約システムです。オンライン会議システムはZOOMやGoogle meetを開けるPCやタブレットの環境があれば大抵大丈夫です。電子契約システムを使えば、従来手書きでサインしていた場所に自分の氏名を入力し、印影を画像で登録すればいいだけなので、紙の時代よりもかなり手軽になります。

ただし、電子契約システムは仲介する不動産会社が導入している必要があるため、導入のない不動産会社と媒介契約をしてしまうと対面や郵送での契約しかできないということになります。オンラインで売却を完結できるか問い合わせ時に確認しておきましょう。

大手媒体に掲載するには

大手媒体に掲載するには
よく目にするSUUMOやホームズなどの大手媒体に掲載するにはどうしたらいいのでしょうか。これは仲介する不動産会社がどの媒体と契約しているかによりますので、売主がSUUMOに掲載したいと言っても載せれるとは限りません。媒介契約を結ぶ際にどういった媒体に載るのか確認をしましょう。

ただ、たとえ大手媒体に掲載されない場合でも、特定のタイプの物件を得意にしている媒体や自社サイトでの集客に強みを持っている不動産会社もあります。インターネット上での集客施策によっても物件に合う会社合わない会社がありますので、どういった広告戦略があるのかは訊ねておいた方がいいでしょう。

レインズってなに?

レインズってなに?
住宅を購入するのは何も個人の買主とは限りません。不動産会社も仕入れる物件を探しています。そして一般の人は見れない不動産会社だけがみれる物件情報サイトが存在します。それがレインズ(Real Estate Information Network Systems for IP Services)です。

レインズで検索するとサイトは出てきますがユーザIDとパスワードを求められるため普通の人はログインできません。ここにログインできるのは会員の資格を有する宅地建物取引業者と売主のみです。検索機能を使えるのは業者だけで、売主は自分の物件情報だけ確認できます。

レインズに掲載されているのは不動産会社と専属専任媒介契約もしくは専任媒介契約を結んだすべての売却希望の物件です。また、一般媒介契約で売主が掲載を希望した物件も掲載されています。

レインズに掲載されると、購入を希望する会社から連絡が入り交渉がスタートします。幅広い買い手を募ることができるのがレインズのメリットですが、実は仲介する不動産会社にとってはデメリットもあります。それはレインズで不動産会社を見つけると片手仲介になってしまうのです。

不動産会社は本来売主と買主双方から手数料をもらうことができます。しかし、レインズで連絡を寄越した不動産会社はそれを自分の買主に仲介するため、買主分の仲介料はその不動産会社に流れることになります。これは売主買主には全く関係ない話ですが、売主側の不動産会社にとっては仲介手数料が半分になってしまうため、レインズで飼い主を見つけるよりはなんとか自分の所の顧客を先に繋げたいと考えるわけです。

そのため悪質なところはレインズに掲載したと嘘をついたり、レインズに一旦掲載してもすぐ取り下げたり、停止中のステータスにして問い合わせが来ないようにしたりするケースがあります。当然これは法律で罰せられますが、売主側も自衛手段として、発行されたID、パスワードで定期的にログインし、ちゃんと掲載されているかステータスに不審な点がないか確認するようにしましょう。

インターネットをうまく活用して売却をスムーズに

インターネットをうまく活用して売却をスムーズに
売却までの手続きをオンラインを活用することでスムーズにできますし、インターネットの媒体を適切に運用することで買主の候補も見つけやすくなります。とはいえ、売主自身というよりは媒介契約を結んだ不動産会社のITリテラシーや導入しているツールによるところが大きいです。インターネットをはじめとするITツールを効果的に運用できている不動産会社を選ぶのも売却を成功させる一つのポイントかもしれません。

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