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物件の設計どうする?注文住宅、自由設計、建売住宅どちらがいい?
「理想のマイホームを叶えるには注文住宅が最高!」とお考えの方は多いのではないでしょうか。でも、注文住宅にもメリット、デメリットありますし、よく検討したら自由設計や建売住宅でも実は不満がなかったという可能性があります。注文住宅、自由設計、建売住宅、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
《目次》
注文住宅とは
自由設計とは
建売住宅とは
こだわりや費用など、何を重視するかで設計方法を決めよう
注文住宅とは
ベースとなる仕様がなく、家主のアイデアに基づく設計を行うのが注文住宅です。最も自由度の高い設計が可能であるため、注文住宅を立てるのが夢という方も多いかもしれません。
注文住宅の住宅設計の流れ
注文住宅を立てる場合、まずは土地を確定し住宅ローンの事前申請を行うなど、設計前に行わなければいけないことが他の設計方法より多いです。ハウスメーカー選びも慎重に行う必要があるため、事前準備にトータルでそもそも1年近くかかる可能性があります。
設計段階に入ると、まずは基礎設計といって家の大まかなデザインを設計士と一緒に決めていきます。注文住宅の場合はゼロからデザインを決めていくため、家主の希望をヒアリングしながら設計士が法基準を踏まえて設計図を描きます。だいたい1〜2週間程度の1回の打ち合わせを行い、設計が決まるまで3ヶ月から半年程度です。
基礎設計完成後、施工業者に指示を出すための実施設計に移ります。基礎設計から変更がなければそれほど時間はかかりませんが、ここで仕様変更や追加の希望が出ると時間がかかりますし、設計費用も上乗せされます。
注文住宅のメリット
注文住宅のメリットは、法基準に沿っている限りは家主の希望を100%叶えられる点です。家の見た目や間取り、素材、選ぶシステムキッチンやトイレ、バスシステムなど、全部自分で決めることができます。
注文住宅のデメリット
住宅の理想実現度が高い一方、非常に完成まで労力がかかるのが注文住宅のデメリットです。
まず、理想の土地を調達してから家を建てる工程に入るため、建売のような土地付き住宅よりそもそも割高になります。また、設計を始めてから家が建つまで1年以上かかることは珍しくありません。
建材もその家だけのために集めるため、大量仕入れができず割高になります。また、設計費用もかかりますし、標準仕様と同じ規模の家を立てたとしても費用は倍近くになるでしょう。
さらに、完全に自分の希望通り設計できるということは、家主側にも明確なビジョンが求められるということ。設計士にしっかり希望を伝え方向性を示せないと、いつまで経っても基礎設計が終わりませんし、繰り返される修正で設計士が匙を投げる可能性があります。
自由設計とは
間取りや基本的な設計は決まっていますが、一定の項目に関して家主の希望の仕様を選ぶことができるのが自由設計です。例えば間取りはある程度希望を叶えることができますが、建材やキッチンやバス、トイレなどの設備は決められたものの中からしか選べないというもの。注文住宅ほどのこだわりはないけど、ある程度希望を叶えたいという場合におすすめです。
自由設計の住宅設計の流れ
自由設計の住宅は、ハウスメーカーが用意した土地が既にある状態で設計が始まり、いわゆる一般的な住宅購入の流れになります。基礎設計にかかる期間は人によりますが、注文住宅よりは短くなるはずです。長くても数ヶ月でしょう。
自由設計のメリット
自由設計のメリットは注文住宅よりも安くある程度理想を叶えられることです。また、ゼロからの状態で設計をしろと言われてもアイデアがない人にとっては、基本的なデザインが叩き台としてあり、選択肢から選ぶだけで済むのはありがたいでしょう。選ぶだけなので設計の期間も短く済むはずです。
また、見積もりも立てやすく、事後にオプションをたくさんつける等なければ当初の予算通りに収まります。
自由設計のデメリット
自由設計のデメリットは、こだわりがある場合に叶えられない部分が発生する可能性があること。「システムキッチンはどうしてもこのメーカーを選びたい」という希望があっても、ハウスメーカーのカタログリストになければ実現は不可能です。他は満足だけどここだけは納得行っていないということが発生し得ます。ある程度の妥協はやむなしという前提で自由設計を検討しましょう。
建売住宅とは
建売住宅はすでに土地に家が建築済みの状態で販売されている住宅です。既に完成している住宅なので、家主の好みが入る余地はありません。
建売住宅の住宅設計の流れ
建売住宅はハウスメーカーが全て設計を行って建築します。土地に建売住宅を建築するには建築確認申請が必要で許可が下りるまで2ヶ月程度要します。この2ヶ月の期間は自由設計用の売地として売り出すケースもあります。建築確認申請が下りれば建築会社の一存で設計建築を行い、完成した物件の家主を募集するという流れです。
まとまった土地に同じ意匠の建売住宅が並んでいる住宅地をよく見かけますが、ハウスメーカーにとっては建築資材や設備をまとめて仕入れられるため建築費を抑えられます。建売住宅はハウスメーカーにとってはすぐ売れさえすればメリットが大きいです。
建売住宅のメリット
建売住宅のメリットは既に完成した物件を見られるということ。注文住宅や自由設計では実際に出来上がったらここが違った、納得いかないというトラブルを聞くことがありますが、建売住宅の場合はすでに出来上がっている物件に対して評価をするという違いがあります。
また、前述したようにそもそも建築費用が抑えられていることから、注文住宅や自由設計と比べて安くマイホームを手に入れられます。すでに出来上がった物件であるため、購入を決定してすぐに入居することも可能です。
建売住宅のデメリット
建売住宅のデメリットは、マイホームへのこだわりを反映できないこと。すでに出来上がった住宅なので、そのまま住み続けるしかありません。購入してすぐリフォームをするくらいなら自由設計を選んだ方がいいでしょう。
こだわりや費用など、何を重視するかで設計方法を決めよう
注文住宅
は理想は実現できるけど、建築までに費用や時間がかかり、デザインのリテラシーも求められる。自由設計はある程度希望を叶えられるが、全部ではない。建売住宅は費用や時間の負担は少ないが、設計の自由度はない。このようにそれぞれメリットとデメリットがあります。手持ちの資金とこだわりなどをよく自己分析し、物件の設計方法を決めましょう。
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