新築一戸建ては、"耐用年数"、"セキュリティ"、"自由な生活"が魅力
近年、マイホーム選びの新機軸として「中古住宅を買ってリフォーム」という選択肢が台頭しつつあるようです。
その背景には優良な中古住宅の増加、リフォーム技術の発展といった、業界をとりまく様々なポジティブ要因に加え、単にコストの安さだけに留まらない「中古住宅ならではのメリット」に、消費者自身が気づき始めたという点も大きいのではないでしょうか。
さらに、国も中古住宅流通市場の活性化を後押しする制度の整備を進めるなど、かつてない盛り上がりを見せつつある中古住宅。その具体的な魅力をご紹介します。
今どきの中古住宅事情
- 中古は新築よりどれくらい安いの?
- 平均1000万円以上も安いです!
中古住宅最大の魅力といえばやはりコストメリット。実際、マイホーム購入者の資金総額の平均は注文住宅が3614万円、分譲住宅が3597万円であるのに対し、中古住宅は2192万円と1000万円以上も安くなっています(国土交通省「平成24年度住宅市場動向調査」より)。
- 中古のコスト以外のメリットはどんなこと?
- 敷地や建物が大きく、居室にゆとりがあります!
一般的には「中古を買うにしても築年数はなるべく新しい方がいい」という人が多いと思いますが、築古物件にも古いなりのメリットがあります。
たとえば、築30年前後の中古住宅の場合、マンションは建築当時の平均的世帯像である4人家族をターゲットにした3LDK、4LDKタイプの広々とした物件が多く、戸建ても土地の面積、建物ともに最近の建売り住宅に比べると、ゆとりある造りになっています。
こうした物件を購入し、自身のライフスタイル、世帯人数に合った間取りにリフォームすれば、機能と広さを両立した快適な住まいをお手頃価格で実現できます。
- 中古住宅市場って、ホントに盛り上がってるの?
- 全国的に中古住宅市場は活性化しています!
数年前から中古住宅の供給戸数は増加中。特に2000年代に入ってから都心部に次々と誕生した高層マンションの多くが、現在、築10年前後の優良中古物件として供給されているため、市場全体が活性化しています。
また、平成2012年3月には、国土交通省が「中古住宅・リフォームトータルプラン」を策定。2020年までに中古住宅流通・リフォーム市場の規模を現状の倍にあたる20兆円に拡大させるべく、様々なプランを打ち出しました。
その中には中古住宅取得やリフォームに際しての税制優遇措置や、中古住宅購入費とリフォーム工事費を合わせて融資するローンの普及なども含まれていて、これらは実現性が高いとみられています。
中古住宅のお金&制度
- リフォーム費用には、どんなローンが使えるの?
- 「住宅ローン」や「リフォームローン」が使えます
リフォームの際、一般的に利用されているのは「リフォームローン」と呼ばれる無担保ローン。ですが、リフォーム費用についても住宅ローンを利用することは可能です。
- けっきょくどっちがオトクなの?
- 「中古住宅+リフォーム」なら、一括タイプの住宅ローンがオトク
中古住宅+リフォームを一気に行う場合は、どちらのローンを選択するべきか。なんせ合計で締めてウン千万円のお買いもの。むろん返済も長丁場になるわけですから、金利の高いリフォームローンをわざわざ選ぶ理由はありません。
というわけで、正解は「住宅ローン」。さらに言うなら「住宅購入代金+リフォーム代金」をまとめた形で住宅ローンを組んでしまうのが大正解です。