不動産トピックス

住宅地9年ぶりに横ばい

国土交通省はこのほど、17年地価公示を発表した。17年1月1日時点の地価公示は全国平均で0・4%上昇した。
昨年(0・1%上昇)に引き続き、2年連続での上昇となった。
 住宅地が昨年の0・2%下落から横ばいへと転じた。住宅地が下落を脱して横ばいとなるのはリーマンショックが起こった08年以来、9年ぶりのこととなる。
商業地の全国平均は1・4%上昇と、昨年の上昇幅(0・9%上昇)を上回り、2年連続での上昇となった。

3大都市圏と地方圏の状況

[東京圏]
◇23区全体で3.0%上昇(2.8%上昇)。23区では、全ての区において上昇を続けている。中心区では特に高い上昇率を示しているものの、上昇幅は昨年より縮小した。中心区以外では、上昇幅が昨年より拡大した区が多く見られる。
◇多摩地域全体(東京圏部)では0.7%上昇(0.7%上昇)。23区に隣接する市や多摩地域の東部地域の市を中心に、上昇を続けている。

[大阪圏]
◇大阪府全体では平均変動率は0.0%(0.0%)。大阪市、堺市及び北部地域では、上昇を続ける市区町が見られる。特に、大阪市及び堺市の中心区では、上昇幅が昨年より拡大した区が見られる。一方で、南部地域及び東部地域では引き続き下落を続けている市町が見られる。

[名古屋圏]
◇愛知県内(名古屋圏部)では0.7%上昇(0.9%上昇)。名古屋市、尾張地域及び西三河地域では、上昇を続けている市区町が多く見られるが、そのうち多くの市区町で上昇幅が昨年より縮小した。一方で、知多地域では引き続き下落を続けている市町が見られる。

[地方圏]
《北海道札幌市》
◇住宅地は2.0%上昇(2.0%上昇)、商業地は6.1%上昇(6.0%上昇)となった。
◇住宅地については、地下鉄駅等徒歩圏の利便性が良好な住宅地域において引き続き需要が堅調である。中央区の上昇率は引き続き高いものの、上昇幅が昨年より縮小している。逆に、相対的に割安感のある隣接区の地下鉄駅等徒歩圏の住宅地域において、上昇幅が昨年より拡大した地点が見られる。
◇商業地については、札幌駅周辺地区のオフィス、店舗に関し、ともに土地需要が堅調であり、大通周辺地区では市電延伸(ループ化)による回遊性の向上や外国人観光客の増加により、上昇幅が昨年より拡大した地点が見られる。また、地下鉄駅周辺では、マンション素地の需要も見られる。

《宮城県仙台市》
◇住宅地は4.0%上昇(3.2%上昇)、商業地は9.0%上昇(6.2%上昇)となった。
◇住宅地については、戸建住宅地・マンション素地ともに引き続き需要が堅調である。特に、平成27年12月に地下鉄東西線が開業して交通利便性が向上した駅周辺での住宅地需要が旺盛で、上昇幅が昨年より拡大した地点が見られる。
◇商業地については、堅調なオフィス、店舗の土地需要が続いており、マンション素地としての需要も見られる。特に仙台駅周辺では、平成28年3月に仙台駅ビル新館が開業し、同駅東西自由通路が拡幅される等繁華性の向上が見られ、上昇幅が昨年より拡大した地点が見られる。

《広島県広島市》
◇住宅地は1.9%上昇(1.4%上昇)、商業地は4.7%上昇(4.1%上昇)となった。
◇住宅地については、都心接近性に優れ、住環境が良好な平坦地の住宅地において上昇率が昨年より拡大傾向にある。郊外においては、大型店舗周辺等生活利便性が高い地域について引き続き需要が堅調である。
◇商業地については、中心商業地である八丁堀・紙屋町及びその周辺では、堅調なオフィス、店舗の需要が続いている。また、広島駅周辺においても再開発事業の進捗や大型商業施設の開設等から繁華性の向上が見られ、昨年と同様に堅調な需要が続いている。

《福岡県福岡市》
◇住宅地は3.5%上昇(2.8%上昇)、商業地は8.5%上昇(5.9%上昇)となった。
◇住宅地については、人口増加を背景に、戸建住宅地・マンション素地ともに堅調な需要が続いている。特に、地下鉄駅周辺であって生活利便性が良好な地域においては住宅地需要が旺盛で、上昇幅が昨年より拡大した地点が見られる。しかし、優良住宅地として人気の高い地下鉄空港線藤崎駅・西新駅周辺では、上昇幅が昨年より縮小した地点が見られる。
◇商業地については、外国人観光客の増加等を背景に、店舗、ホテルによる土地需要が総じて堅調である。特に、博多駅周辺では、今後の大型再開発ビルの整備や地下鉄七隈線延伸計画も相まって、一層の集客力向上が期待されていることを背景に、上昇幅が昨年より拡大した地点が見られる。

表1 住宅地の変動率上位順位表(全国)


都道府県 標準値の所在地 平成28年
公示価格
(円/m²)
平成29年
公示価格
(円/m²)
変動率
(%)
1宮城県白萩町260番
『白萩町14-18』
130,000146,00012.3
2宮城県連坊2丁目7番4
『連坊2-7-6』
153,000170,00011.1
3宮城県大和町3丁目1番11
『大和町3-1-25』
118,000131,00011.0
4宮城県一本杉町325番10
『一本杉町25-21』
109,000121,00011.0
5東京都南麻布4丁目19番12,480,0002,750,00010.9
6宮城県五十人町25番5112,000124,00010.7
7福島県四倉町字東3丁目20番134,50038,00010.1
8宮城県川内明神横丁15番1外97,200107,00010.1
9宮城県大和町5丁目30番1
『大和町5-11-22』
129,000142,00010.1
10福島県六本松4丁目61番
『六本松4-5-18』
262,000288,0009.9
表2 商業地の変動率上位順位表(全国)

都道府県 標準値の所在地 平成28
公示価格
(円/m²)
平成29年
公示価格
(円/m²)
変動率
(%)
1大阪府 道頓堀1丁目37番外
『道頓堀1-6-10』
(づぼらや)
2,830,0004,000,00041.3
2大阪府宗右衛門町46番1外
『宗右衛門町7-2』
(CROESUS(クリサス)心斎橋)
9,550,00012,900,00035.1
3大阪府小松原町18番3
『小松原町4-5』
(珍竹林)
1,350,0001,820,00034.8
4大阪府心斎橋筋2丁目39番18,270,00011,000,00033.0
5大阪府茶屋町20番17
『茶屋町12-6』
(エスパシオン梅田ビル)
2,550,0003,330,00030.6
6京都府 四条通大和大路東入祇園町北側277番
(豊田愛山堂)
1,200,0001,550,00029.2
7愛知県名駅2丁目3603番
『名駅2-36-10』
(松岡第二ビル)
1,550,0002,000,00029.0
8東京都銀座6丁目4番13外
『銀座6-8-3』
(銀座尾張町TOWER)
19,300,00024,900,00029.0
9東京都銀座2丁目2番19外
『銀座2-6-7』
(明治屋銀座ビル)
28,700,00037,000,00028.9
10東京都銀座7丁目1番2外
『銀座7-9-19』
(ZARA)
28,800,00036,600,00027.1

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